出ていくお金を計算しよう
前回残された妻は大きな経済的負担を抱えていましたが、その中身は一体どういったものがあるのでしょうか?
その答えは
2.教育費
3.住居費
上記3つでしたね。その具体的な数字を見ていきましょう。
前回のおさらいはこちらから
出ていくお金の中身を見てみよう!
けっこう大きな金額になりそうね
それぞれの具体的な金額はこんな感じ
生活費
生活費は現状の生活費から計算していきます。食費、光熱費、通信費、衣服費、生活用品費、交通費、娯楽費、交際費と日常的に使っている金額を計算していきます。そして、子どもが独立するまでと、子どもが独立した後の2種類の金額を計算します。独立までは現状の70%、独立した後は50%を目安にしていきます。
女性の平均寿命は87歳。男性の平均寿命は81歳。
ちなみに平成28年度家計調査によると、勤労世帯の消費の平均は31万円(月額平均)です。それの70%だと21.7万円となります。
教育費
文部科学省、日本政策金融公庫の調査によると下記の表の結果となっている。小学校から高校までは部活や塾といった学校外での活動費も多くの割合を占めています。子どもの将来を応援するためにもそういった部分もしっかり用意する必要があります。しかし、その額の大きさにビックリされている方も多いのではないでしょうか。あくまでも全国的な平均値です。各家庭での教育方針としっかり照らし合わせてどのくらい用意すべきかしっかり考える必要があります。
幼稚園(3年間) | |
公立 | 私立 |
約67万円 | 約149万円 |
出典:文部化科学省「平成26年度子供の学費調査」
小学校(6年間) | |
公立 | 私立 |
約193万円 | 約921万円 |
出典:文部化科学省「平成26年度子供の学費調査」
中学校(3年間) | |
公立 | 私立 |
約145万円 | 約402万円 |
出典:文部化科学省「平成26年度子供の学費調査」
高校(3年間) | |
公立 | 私立 |
約123万円 | 約299万円 |
出典:文部化科学省「平成26年度子供の学費調査」
大学(4年間) | ||
国公立 | 私立(文系) | 私立(理系) |
約485万円 | 約695万円 | 約880万円 |
出典:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(平成28年度)
さらに詳しい数字の内訳を知りたい方は下記リンクをご覧ください。
文部化科学省「子供の学費調査」
日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」
住居費
賃貸のアパートやマンションにお住まいの方は現状の家賃で計算します。持ち家の方は固定資産税の額と築年数が古いという方はリフォーム代などを計算していきます。住宅ローンが残っている場合もあると思いますが、住宅ローンを組んでいる場合のほとんどが団体信用生命保険に加入されていると思います。もしもの時はそこから住宅ローンの残高が支払われるので計算に入れる必要はないでしょう。
出ていくお金を計算しよう
これまで出てきたA:生活費・B:教育費・C:住居費を足して、もしもの時に出ていくお金を計算してみましょう。一般的にこの3つを考えておけば、もしもの時に必要なお金を計算するための“出ていくお金”は十分と思われますが、家電や車の買い替えなどその他にも必要と思われるものがあれば予備費として追加して計算しましょう。