個人年金保険の断り方【断る理由を3つに整理】

個人年金保険の断り方アイキャッチ
 

個人年金保険を断りたいと、困っていませんか?

老後に2,000万円足りなくなるなんて報道が騒がれたこともあって、なにか考えないといけない。

その老後に2,000万円足りなくなる問題を保険ショップで相談すると、個人年金保険なるものを提案された。

だが、なんとなくしっくりこないから断りたい。

そんな方へ、個人年金保険の断り方と理由について解説します。

円建て個人年金保険外貨建て個人年金保険で理由が少し違うので注意して読んでください。

 

理由とかどうでもいいから、サクッと断りという方は、下記の記事を読んでください。

Check!

理由を言わなくても良い方法と理由↓
保険の断り方【メールで断るのが一番】例文あり

 
とはいえ、やっぱり、断る理由をハッキリさせておきたいという方、宜しくお願いします!

 
個人年金保険の断り方マンガ1コマ目

個人年金保険の断り方マンガ2コマ目 個人年金保険の断り方マンガ3コマ目 個人年金保険の断り方マンガ4コマ目 個人年金保険の断り方マンガ5コマ目

 

 

個人年金保険の断り方【断る理由を3つに整理】

個人年金保険の断り方は、断る理由を3つに整理してメールで断るです。

その断る3つの理由は、こちら↓

    円建て個人年金保険を断る理由
  1. -1:予定利率が低い。
  2.  :自由度が低い。
  3.  :他に魅力の高い商品がある。

    外貨建て個人年金保険を断る理由
  1. -2:為替リスクがある。
  2.  :自由度が低い。
  3.  :他に魅力の高い商品がある。

円建ての個人年金保険であれば、現在の予定利率は、史上最低水準にあり、貯蓄商品としての魅力も低い。

外貨建ての個人年金保険は、為替の影響を受けるのでライフプランに反映しにくい。

残りの2つは両方に共通しています。

契約期間が長くなるが、、その間に積み立てをストップすると再開できない。

所得控除をメリットとして提案されるが、それなら他に魅力の高い商品がある。

 

    個人年金保険の断り方具体例

保険の断り方で、いちばん手間がなく、めんどくさくないのは、メールです。

なぜなら、やり取りが一方通行で済むからです。

断る事、今後やり取りをしない事を伝えれば、その後、先方から連絡があったとしても、返信する義理はありません。

詳しくは→保険の断り方【メールで断るのが一番】例文あり

 
個人年金保険を断るメール【例文】

〇〇 〇〇 様

この度は、私ども家族の為に、貴重な時間を頂き誠にありがとうございました。
親身な提案と丁寧な説明に感謝申し上げます。

さて、検討の結果、提案して頂いた個人年金保険への加入を見送らせて頂くことといたしました。

理由としましては、我が家のライフプランと照らし合わせた結果、下記の3点がデメリットとなると判断したからです。
(円建て個人年金保険の場合)
①予定利率が低い。
②自由度が低い。
③他に魅力の高い商品がある。
(外貨建て個人年金保険の場合)
①為替リスクがある。
②自由度が低い。
③他に魅力の高い商品がある。

また、今後、この件についてのお問い合わせや、追加での提案などについて、こちらからは、返答致しかねます。

今回の結果はあくまでも私ども家族との相性などを考慮した結果であり、貴方様の提案の優劣等を判断したものではないことを、念のため申し添えておきます。

ご了承くださいますようお願い致します。

実際メールでは、どちらも3点がデメリットであると伝えれば十分だと思いますが、もう少し断る理由について掘り下げたいと思います。

それぞれを細かく見ていきましょう。

 

 

予定利率が低い。

個人年金保険の断り方マンガ1コマ目
個人年金保険を断る理由①-1は、予定利率が低いです。

なぜなら、予定利率が低いと貯蓄商品としての魅力も低くなるからです。

予定利率とは、生命保険会社が契約者と約束した運用利率のこと。

現在その予定利率は史上最低水準にあります。

予定利率は、各生命保険会社によって決められています。
その時に参考にするのが金融庁が国債の利回りをもとに決める「標準利率」です。

現在の標準利率は0.25%で、2017年4月にそれまでの1%から大幅に引き下げました。

Check!

予定利率について詳しくは↓
予定利率とは?史上最低の水準だと!?

 

為替リスクがある。

個人年金保険の断り方マンガ2コマ目
個人年金保険を断る理由①-2は、為替リスクがあるです。

理由は、積立時に円安がすすめば、月々の支払が苦しくなりますし、受取時に円高になれば、受け取るお金が少なくなるからです。

もちろんその逆もありえます。

積立時には円高基調がつづいて、受取時には円安になって受け取るお金が大きくなる。

どちらになるかは、誰にも分りません。

リスクとは危険という意味ではありません。良い時と悪い時のブレ幅の大きさです。

外貨建ての個人年金保険は、為替によってそのブレ幅が大きくなります。

リスクがあるのは、それだけでは悪い事ではありません。

なぜなら、リターンをえるためには、リスクをとる必要があるからです。

悪い方向にブレた時にどんな対応ができるか?そこが重要になってきます。

それが次の自由度のお話です。

 

自由度が低い。

個人年金保険の断り方マンガ3コマ目
個人年金保険を断る理由②は、自由度が低いです。

自分の思惑とは違って悪い方向へ下ブレたときに、コントロールがしにくいというのが理由です。

考えられる下ブレとしては、こんなことがあります。

  • 思わぬ出費で月々の積立が難しくなる。
  • 為替が積立時に円安になって、負担が増えた。

 
そんな下ブレをした時にどんな対策ができるでしょうか?

保険の月々の支払いをストップする方法には、解約する、払い済みにするなどの方法があります。

 

    解約

解約すると解約返戻金が戻ってきますが、それまで払込んだ保険料より少なくなる可能性がとても大きいです。

もちろん、一度解約した契約を元に戻すことはできません。

 

    払い済み

払い済み(はらいずみ)とは、保険の月々の支払をストップして契約を維持する方法です。

それまでに払い込んだ保険料分まで受け取ることのできる金額を小さくします。

条件があり、払込総額が一定額に達している必要があったり、所得控除を受けるために税制適格を選択している場合は、契約日から10年経過している必要があります。

一度払い済みにした保険は元には戻せません。

 

    外貨建てには払込を停止しても再開できる商品もある。

外貨建ての個人年金保険であれば、保険料の払込を一時停止しても再開できる商品もあります。

ただし、条件があります。

  • 契約日からその日を含めて10年経過していること。
  • 米ドル建てなら12,000米ドル、豪ドル建てなら12,000豪ドル以上の積立金額があること。

 
自分の思惑と違ったときに、どれだけコントロールできるか?

個人年金保険は、期間や積立金額に制約があり自由度が低く、コントロールがしにくいといえます。

 

他に魅力の高い商品がある。

個人年金保険の断り方マンガ4コマ目
個人年金保険を断る理由③は、他に魅力の高い商品があるです。

積立金額の全額を所得控除にできて、いつでも積立の停止、再開ができる商品があります。

それが、iDeCo(イデコ)です。

個人年金保険のメリットとして、所得控除があげられますが、その控除額には上限があります。

iDeCo(イデコ)は、積立金額の全額を所得控除できます。

個人年金保険の積立を停止しようとすると期間や積立金額に条件がつきます。

iDeCo(イデコ)は、いつでも積立の停止と再開ができます。

 

    デメリット:途中で引き出すことができない。

個人年金保険は解約をすれば、解約返戻金が戻ってきます。

iDeCo(イデコ)は、原則60歳までその資産を引き出すことができません。

 
どちらにもデメリットはありますが、比較をすると、僕はiDeCo(イデコ)に魅力を感じます。

 

 

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まとめ

個人年金保険の断り方は、断る理由を3つに整理してメールで断るです。

断る理由と以後連絡しないことをはっきり伝えましょう。

    円建て個人年金保険を断る理由
  1. -1:予定利率が低い。
  2.  :自由度が低い。
  3.  :他に魅力の高い商品がある。

    外貨建て個人年金保険を断る理由
  1. -2:為替リスクがある。
  2.  :自由度が低い。
  3.  :他に魅力の高い商品がある。

会って断ったり、電話など相手と対峙して断るのはお勧めしません。

なぜなら、いろいろ細かく聞かれるからです。

こちらが、しっかりした理由を用意したとしても、ひっくり返そうとするのは、当然の行動です。

断る理由は抑えつつも、めんどくさくない方法でスパッと断りましょう。

Check!

断る時はめんどくさいことせずスパッと断る↓
保険を断る時の面倒くさいをなくす方法【ポイントは3つ】

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ほけん道場講師。記事の他に、このブログに使われている、マンガやイラストを描いています。元国内生命保険会社のファイナンシャルプランナーです。平たく言えば元保険営業です。恐縮ながら、このブログで先生として登場させていただいています。ファイナンシャル・プランナーとして東京で活動していました。現在は地元である地方に移り住み、サイトの運営などをしております。元保険営業だからこそ分かる、保険のあんなことやこんなことを、お伝えできればと思っています。