保険の事をそろそろ考えなくっちゃ、と
このサイトを見て頂いている人の中には
自分の大学の費用は学資保険で賄ったという人も多いのではないでしょうか?
現在30代、40代であれば、その親世代は
子どもが生まれたのならば、とりあえず学資保険という世代でした。
学資保険の恩恵を受けて大人になった我々世代にも学資保険は魅力的な商品なんでしょうか?
今回はそんなところを注意してみていきましょう。
学資保険とは?
学資保険とは、主に大学進学などの教育費を準備するために使われます。
基本的に契約者=親、被保険者=子ども、受取人=親として、
18歳などの決められた時期にまとまったお金を用意することができます。
満期保険が受け取れる
18歳のときにまとめて一時金、大学在学中に分割してなど、
決められた時期に満期保険金を受け取ることができます。
契約者(親)が亡くなった場合
保険料払込期間中に契約者である親が亡くなった場合には、
以後の保険料の払込は免除されます。
免除後でも満期保険金は通常と同額が支払われます。
被保険者(子ども)が亡くなった場合
万が一、保険料払込期間中に被保険者である子どもが亡くなった場合には、
その時点までの払込保険料相当額が死亡給付金として支払われます。
特約を追加することで満期保険金と同額の死亡保険金を受け取れる商品もあります。
かつての常識も非常識
我々30代、40代の親世代は子どもが生まれたのならば、
とりあえず学資保険というのが常識でした。
70年代、80年代といえば金利も高く、支払った保険料に対して
満足のいく満期保険金が支払われ、
万が一、親が亡くなった場合でも保険料の払込が免除されるので
保障の面でも役立ちました。
現在は低金利時代
かたや現在はどうかというとご存知のように超低金利時代、
ここ10年を見ても支払った保険料に対して満期保険金がほぼ変わらないという状態でした。
それに輪をかけて、2017年4月に保険商品の利率が引き下げられ、
払った保険料よりも満期保険金が少ない商品さえ存在します。
そんな状況なので、販売自体を取り止めた生命保険会社も多くあります。
教育費の目安
幼稚園(3年間) | |
公立 | 私立 |
約67万円 | 約149万円 |
出典:文部化科学省「平成26年度子供の学費調査」
小学校(6年間) | |
公立 | 私立 |
約193万円 | 約921万円 |
出典:文部化科学省「平成26年度子供の学費調査」
中学校(3年間) | |
公立 | 私立 |
約145万円 | 約402万円 |
出典:文部化科学省「平成26年度子供の学費調査」
高校(3年間) | |
公立 | 私立 |
約123万円 | 約299万円 |
出典:文部化科学省「平成26年度子供の学費調査」
大学(4年間) | ||
国公立 | 私立(文系) | 私立(理系) |
約485万円 | 約695万円 | 約880万円 |
出典:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(平成28年度)
さらに詳しい数字の内訳を知りたい方は下記リンクをご覧ください。
文部化科学省「子供の学費調査」
日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」
まとめ
金利の低い現状を考えると、
保険でお金を貯めるというのはおススメしません。
保険に頼らずリスクを考慮して、投資信託などで積み立てていくのも
一つの選択肢だと思います。