保険は嗜好品と考えると、あの難しいと言われる保険が、だいぶ分かりやすくなります。
保険との距離感、付き合い方が見えてきます。
保険は絶対必要なものだと思っていませんか?
果たしてそうでしょうか?衣食住のような生活必需品なんでしょうか?
あれば便利だけど、生きていく上で絶対必要なものではない。という感じがしませんか?
はっと、気づいたわけです。保険は嗜好品と同じじゃないかと。確かにそう捉えた方が、色々なことが分かりやすいんじゃないかと。
保険について、そんな考え方をすると、いろんな事に納得できました。
そのポイントについて解説します。
ちなみに、正しい言葉の使い方をすると、生活必需品の反対の言葉は、奢侈品(しゃしひん)だそうです。
一般的に嗜好品というのは、食べ物に対して使われる言葉だそうですが、馴染みのある嗜好品という言葉を使って説明します。
この記事でいう「保険」とは、私的保険の第一分野と第三分野についてです。
保険の種類や分類について詳しくは↓
保険の第一分野、第二分野、第三分野とは何か図解してみた。
保険は嗜好品と考えると付き合い方が見えてくる3つのポイント
保険は嗜好品と考えると、難解な保険もだいぶ分かりやすくなる。
なぜ、分かりやすくなるのか?そのポイントはこの3つ。
- あった方が良いが絶対必要なものではない。
- 直接的な効能はなく感覚的なものである。
- 節度を持って付き合っていかなきゃいけない。
この3つは嗜好品の特徴なのだが、それをそのまま保険に応用すると、だいぶ分かりやすくなってくる。
それぞれのポイントを整理してみましょう。
あった方が良いが絶対必要なものではない。
保険はあった方が良いが、生きていく上で絶対的に必要なものではない。
なぜなら、保険は万が一の時のリスク対策の選択肢の一つだからです。
リスク対策のベースに公的保険があります。そして、預貯金やその後の収入などの自助努力、そのプラスアルファで保険があります。
必要最低限の保障は公的保険で用意されています。
嗜好品とは、とググってみると、
栄養のためでなく、味わうことを目的にとる飲食物。酒・茶・コーヒー・タバコなど。
と出てくる。
確かに、身体を形成していく栄養素が取れる訳ではないけど、嗜好品をプラスすることで人生は豊かになる。
公的保険が人生、つまり身体を作っていくベースとなる米や肉、野菜だとすると、保険は、人生を豊かにするためのプラスアルファのお酒やコーヒーと捉えた方が分かりやすい。
保険はプラスアルファの存在。
公的保険と保険が混同してきたら↓
保険にはそもそも2種類ある。
保険という言葉の捉え方
直接的な効能はなく感覚的なものである。
保険自体にも直接的な効能はなく、感覚的に安心感を得るもの。
保険に加入したからと言って、何かが手に入ったり、何かが改善したりすることはありません。
リスクに遭遇した時などの条件付きで保険金や給付金を手にすることはありますが、日々の暮らしの中で直接的に効能を得る事はありません。
得られるものは、万が一のリスクに遭遇した時に損害を軽減できるという安心感です。
日々得られるものは、あくまでも感覚的なものです。
だからと言って、ダメなものではありません。それも大事なことです。
- お酒が直接問題を解決することはないが大事。
例えば、会社の人間関係で悩んでいて友達に相談しようと飲みに行ったとします。
思いのたけを友達にぶちまけて、お酒も飲んで気持ちはスッキリしますが、会社の人間関係という根本の問題は解決していません。
それでも、それでも、問題の解決にはなっていなくても、その時間って大事なものじゃないですか。
もちろん、それをきっかけに問題解決への意欲が湧いてきて、人間関係が改善できた。なんてことも、あるかもしれませんしね。
保険も何かを直接手にする訳ではないですが、安心感を得るって大事なことです。
保険で手に入るのは安心感。
節度を持って付き合っていかなきゃいけない。
保険も安心感を得るためといって、過度に頼り過ぎてはいけません。
保険に頼り過ぎて、保険貧乏になっては、本末転倒です。
お酒も美味しいし、楽しいからといって飲み過ぎると、手痛いしっぺ返しがあります。
自分にとっての安心感ってどれくらいのものなのか?どれくらいの保障が必要で、無理なく払える保険料はどれくらいなのか、しっかり考えましょう。
保険料は納得のいく無理のない額で
まとめ
この記事で皆さんに伝えたい事は、
保険と自分の関係について一度はしっかり考えるべきってこと。
こんな事を思っていませんか?
- 保険はよく分からない。
- みんな入っているし、まぁ、いいか。
- めんどくさいから誰かに任せたい。
気持ちは良く分かります。
ただ、それだと何百万円も損する可能性があります。
- 他人任せでひたすら飲み続けますか?
保険を嗜好品(お酒)だとして、その気持ちに当てはめると、
「お酒の事は、よく分からないけど、みんな飲んでいるし、まぁ、いいか。めんどくさいから誰か適当に注文しといてぇ~。」
↑こいつ、ダメなヤツですよね。
他人任せにすると、何をどれくらい、なんで注文しているか分からなくなります。
他人任せでひたすら飲み続けるなんてしませんよね。
今一度、保険との距離感、付き合い方をしっかり考えましょう。
保険は嗜好品と捉えると、今までとは違った視点で見えてくるものがあると思います。
- あった方が良いが絶対必要なものではない。
- 直接的な効能はなく感覚的なものである。
- 節度を持って付き合っていかなきゃいけない。