ある日映画館で映画をみていると、ふと非常口の明かりが気になりました。
なんとなく眺めていると非常口ってなんだか不思議な存在だなーと思ったわけです。
使うことは望まれない存在だが、なきゃないで困る。
いや、直接困るといことはないんですけど、なんか感情的に落ち着かないというかなんというか、、、
そんなことを考えていると、生命保険の難しさとか、分かりにくさとか
なんか似ているな~と思いまして、
今回は非常口を主役にして、生命保険が難しく分かりづらいのはなぜか?をテーマに
こんなコラムを書いてみました。
目次
どっちの映画館を利用しますか?
同じ作品が上映されています。
設備もどちらも最新のものが用意されています。
映像も音響も最高の映画館です。
AとBどちらの映画館を利用しますか?
どうですか?違いが分かりますか?
そうです。
違いは、非常口が“ある”か“ない”かです。
どっちを利用しますか?
大多数の人が“B”を選ばれると思います。
同じ条件であればより安全面に考慮した“B”を選ぶことに
異論はないと思います。
非常口にも保険にもコストがかかる
では、もし“B”の非常口がある方が
少しチケット代が高い場合はどうでしょうか?
ここで、悩まれる人も出てくるのではないでしょうか?
たかだか2~3時間の映画を観ている最中に火事などの災害に
遭う可能性は限りなくゼロに近い、、、
それにプラスαの料金を払う価値があるのか、、、、?
いやいや、世の中いつなにが起こるか分からない、
安心して映画を観るためなら多少の料金アップは納得できる。
アナタはどちらの意見に近いですか?
実際、非常口のない映画館なんて存在しないので
この選択を人生で迫られることはありませんが、
生命保険への加入を検討することは
この選択と同じ感覚だと思います。
災害に遭う可能性は限りなくゼロに近い。
でも、起こってしまえば大損害。
その備えにコストをかけるべきか、かけないべきか、、、
そんな判断簡単にできますか(;^_^A?
生命保険が難しいと感じるのはこういう事だと思います。
コストをかけても使わない努力をしなければならない
非常口も生命保険もコストをかけて導入したとしても
使わないために最大限の努力をしなければなりません。
わざわざ、火事を起こすために非常口を設置する映画館オーナーはいませんし、
生命保険に加入したからといって、積極的に病気になったり、事故に遭いたいという人もいないはずです。
なんならそうならないように最大限の努力をしているはずです。
使わないものにコストをかける、コストをかけたものを使わないように最大限の努力をする。
理解はできるけど納得できないという感じでしょうか?
こういった感情面でも生命保険が難しいとなるわけです。
ある程度の非常口は公的保険で用意されている
起こるか起こらないかわからない災害へコストをかけるべきではない!と、
判断した人でももう少しお付き合いください。
コストをかけるべきではない!と、判断した人には残念なお知らせですが、
日本国民である以上、そもそもコストを払っています。
国民健康保険や協会けんぽ、組合健保などの公的医療保険。
国民年金保険や厚生年金保険などの公的年金保険。
自営業者の人であればご自身で、
サラリーマンなど会社などに勤めている人は給料から
公的保険へ保険料を納めています。
ある程度の非常口(保障)は公的保険で用意されている。
これは非常に便利でありがたい制度ですが、
今回の生命保険が難しく分かりづらいのはなぜか?というテーマに立ち返ると
その一因でもあることは事実です。
この非常口で十分なのか?
生命保険を難しく、分かりづらいなーと感じる要因として、
ある程度の非常口(保障)は公的年金で用意されているけど、
それで十分なのかが分からない。
というのがあります。
、、、、自分自身が亡くなったり、病気になったときに公的保険から
どのくらいのお金が受け取れるかパッと言えますか?
言えないにしてもどこで何を調べれば分かるか把握していますか?
おそらく大半の人がそんなことを考えたこともないと思います。
公的な保険で十分に備えがあるのなら何の問題もありません。
しかし、そもそも十分足りているのかも分からない。
もしも公的保険では備えが足りない場合に
民間の生命保険はあくまでもそれを補填する存在です。
豪華過ぎる非常口
公的保険で十分に用意できているのに、さらに民間の生命保険へ加入するというのは
豪華絢爛な電飾でギンギンギラギラの非常口を用意するようなものです。
意味ないですよね。無駄以外のなにものでもないです。
頼りない非常口
逆に公的保険では十分に備えられていない場合は、
非常口はあるにはあるんだけど、小さいとか数が少ないとか
いざという時に求められている効力を発揮できない可能性があります。
これも効力を活かせないという面でみればコストを無駄にしているとも言えます。
自分自身が公的保険によって今どんな非常口(保障)を用意できているのか、
そこが分からないと、民間の生命保険へ加入すべきななのか?
加入するにしてもどのくらいの保障に加入すべきなのか?その判断はできません。
公的保険で用意できている保障が分からない→そもそも日頃気にしていない→
調べたところで分かりづらい→民間の生命保険が必要かどうか分からない→
生命保険って分かりづらい
となっている気がします。
まとめ
生命保険が難しく分かりづらいのはなぜか?
生命保険を難しく分かりづらい理由は大きく以下の3つのようです。
- 起こるか起こらないか分からないことにコストをかけるべきか分からない
- コストをかけたとしても使わない努力を最大限しないといけないが納得いかない
- 公的保険でどんな備えが準備されているか分からない
まずは公的保険を知ろう
逆に言うと、上記の3つをクリアすればだいぶ分かりやすくなるとも言えます。
言うのは簡単ですが、解決までは時間と労力が掛かりそうです。
まず取っ掛かりとしては、③の公的保険でどれくらい準備されるのか把握するのが良さそうです。
公的保険でどのような備えが準備されているかを知ることで
その備えで十分なのかやっと検討することができます。
そして、足りないのであれば新たなコストをかけて備えを準備すべきなのか考えていきます。
コストをかけたとしても使わない努力をしないといけないのは、
コストをかけたとしても納得のできるコストにすればモヤモヤは減らせるはずです。
つまり出来る限り安い保険商品を探しましょう。
具体的な解決方法
やることの方向性は分かりましたが、では実際にどんな行動をして、
生命保険の難しさや分かりづらさを解決できるでしょうか?
- 何もしない
- 自分で勉強して調べて保険を考える
- 詳しい人に相談する
①何もしない
なんやかんや言ってまいりましたが、
よく分からないけど、いろいろ勉強したり考えたりするのも面倒くさいし、
何かトラブルがあったとしても公的保険だけでどうにかする!と、
腹をくくって何もしないという選択肢もあります。
②自分で勉強して調べて保険を考える
自分の公的保険がどのくらいあるのか調べて、それで十分なのか自分で勉強して判断する。
面倒くさいことは間違いありません。
しかし、自身で調べて判断することで一番適した保険商品を納得してチョイスすることができます。
③詳しい人に相談する
生命保険会社の人や保険ショップへ出向いて相談する。
詳しい人に相談することで、こちらの公的年金などを調べたりする労力はなくなります。
しかし、詳しい人は往々にして保険を販売している人なので、売りたい商品を勧めている可能性もあります。
労力はかかりませんが、実は一番適した保険商品ではないということもあるかもしれません。