ライフプランニングとは?

ライフプランニングとは
 

こんにちは!ほけん道場講師のリョウです。

今日は“ライフプランニング”について勉強していきたいと思います。

言葉は聞いたことがあるけど、よく分からない人がほとんどではないでしょうか?

ライフプランニングがどんなものなのか解説していきます。

ほけん道場の門下生にゅーもんが早速、ライフプランニングを受けに行ったようです。

様子を見てみましょう。

ライフプランニングとは?マンガ

 

道場講師:リョウ
月々の生活費や貯蓄状況も把握しないまま、ライフプランニングを受けに行ったの?
道場門下生:にゅーもん
えっ!?だって、どうにかしてくれるんじゃないんですか?
FPさん(ファイナンシャル・プランナー)だって、魔法使いじゃないんだから、、、

わかった。まずは、ライフプランニングがどんなものか勉強してから改めて、相談に行こう。

はい。宜しくお願いします。

 

ライフプランニングとは?

ライフプランニングとは、それぞれの家庭の資金計画を立てて将来の設計図を作っていくことです。

ファイナンシャル・プランニングと言ったりもします。

1年ごとのお金の流れを表に起こして把握します。

とはいえ、あくまでも将来の見込みを立てて方向性を示すものなので、定期的に修正が必要です。

そうすることで夢や目標の達成に近づけていきます。

そのサポートをする専門家がファイナンシャル・プランナーです。

人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。

日本FP協会ホームページより

 

ライフプランニングという言葉から、なんとなくのイメージはあるんですけど、よく分からないです。
じゃー、何を実際にどんなものを作るか見てみよう。

 

ライフプランニングで実際に作るもの

    キャッシュフロー表

キャッシュフロー表キャッシュフロー表とは1年ごとの収支を表に起こしたものです。

資産推移のグラフキャッシュフロー表を基にグラフにし、収入や支出、資産推移の見通しを一目で把握できるようにします。

なるほど!と言いたいところですが、まだ、へぇ~そうなんだ~。って感じで、ピンときていません。
そうだね。数字やグラフを見せられても、これが何の役に立つかは、わからないよね。

キャッシュフロー表や推移のグラフで何が分かって、どう役に立つのか?、数字の流れを簡略化して、それを図解して説明するよ。

 

ライフプランニングを図解して説明

「ライフプランニングとはこういうものなんだな。」とイメージを掴んでもらうために、数字の流れを簡略化したものを図解して説明します。

とりあえず、おおまかな流れとしてはこんな感じです。

 

    ライフプランニングの流れ
  1. 収入の把握と見通し
  2. 通常支出(生活費)の把握と見通し
  3. 貯蓄額の把握と見通し
  4. 特別支出の設定
  5. 収入を超える支出の把握
  6. 貯蓄が特別支出に足りるかの確認
  7. 万が一を考える
  8. 必要保障額の把握

 

ウゲェ。いろいろあって、面倒くさいっスね。
そりゃそうさ。人生の設計図を作る訳だから。それなりに大変さ。だから専門家のサポートが必要なんだよ。

それに、文字で見るとウゲェ。って、なるけど、図解すると、なるほど!って思うはずだよ。

ちなみに、図の縦軸は金額のイメージで、横軸は年齢を表しているよ。

 

①収入の把握と見通し

01収入の把握と見通し現在の収入と、今後の収入の見込みをライフプランに入れていきます。

現在の収入はともかく、将来の見込みを情報提供するには難しいですね。
会社の規約にある程度明記されていることもあるし、先輩になんとなく聞いてみるという人もいるよ。

細かい見込みを立てるのが難しい場合は、定年時の年収の見込みを立てて、そこまで毎年、平均的に上がっていく設定もできるし、業種や企業規模によっておおよそのデータを提供してくれるFPさんもいるよ。

 

②通常支出(生活費)の把握と見通し

02通常支出の把握と見通し通常支出とは、読んで字のごとく生活する上で通常的に使われるお金のことです。生活費と言った方が分かりやすいかもしれません。具体的には、

  • 家賃や住宅ローン
  • 水道光熱費
  • 携帯電話やネット回線などの通信費
  • 保険料
  • 食費
  • 交際費
  • 被服費
  • レジャー費
  • 雑費など

 

ああ~。これだ。全然把握できていません。
にゅーもんと同じく、ここを把握できていない家庭は多いんだ。

ただ、収入の見込みと、この通常支出の把握がライフプランニングの一番、肝になる部分なんだ。

ここが整理できれば、後はFPさんとの話し合いで決めることができるので、頑張りどころだよ。

 

③貯蓄額の把握と見通し

03貯蓄額の把握と見通し①の収入と②の通常支出が把握できると、(あ)青い斜線部分の貯蓄額が把握できます。

こうやって見てみると、結構、お金が貯められそうですね。
待て待て、慌てないで。

支出には、まだ、特別支出が残っているよ。

とくべつししゅつ??

 

④特別支出の設定

特別支出とは、人生で叶えたい夢や目標のための支出です。

夢や目標というとちょっと、おおげさに感じる人もいるかもしれませんが、②に出てきた生活する上で通常的に使われるお金と区別するお金で、3年に一度は必ず海外旅行に行きたいとか、5年に一度は車を買い替えたいなど、そういう目標を設定する人も多くいます。

にゅーもんは、どんなことを人生の目標にしているの?
夢とか目標って訳でもないかもしれないですけど、子どもは大学まで通わせたいって思っています。

その学費って、どう用意するものなのかな~?なんて、たまに考えたりしますが、まだまだ、先のことだしな~と、思ったりもして、正直まだ、そこまで真剣に考えきれていません。

すばらしい!子どもへの教育も立派な夢や目標だよ!

では、例にも大学の学費を特別支出として入れ込んでみよう。

04特別支出の設定

 

⑤収入を超える支出の把握

05収入を超える支出の把握

うわぁ!?収入の青い線を超えちゃった!!どうしましょう!?
(い)ピンクの斜線部分が気になるよね。

でも、まぁ、そんなに慌てないで、あくまでも例だし、その為に貯蓄をしている訳だから、それが足りるか、足りないかがポイントだよ。

つまり、こういうこと↓

 

⑥貯蓄が特別支出に足りるかの確認

06貯蓄が特別支出に足りるかの確認特別支出が発生する時までの貯蓄(あ)青い斜線部分(い)ピンクの斜線部分に対して、足りるかどうか確認します。

ぱっと見、足りそうな感じですね。よかった。
今回の例では問題がないね。

では、もし、足りない場合は、どうしよう?

どうしましょう?
ここで、もし足りないという時があれば、そこがFPさんの最大の見せ場な訳だよ。

目標達成の為の様々なアドバイスがしてもらえるんだよ。

とっても良いサービスじゃないですかー!!
だよね。だから、収入とか生活費とか、まったく把握しないまま相談に行くって、とってももったいないんだよ。
はい。すみませんでした。今度はしっかり把握して相談へ臨みます。

 

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ライフプランニングと保険

では、そのライフプランニングと保険にどんな関係があるのでしょうか?にゅーもんも同じことを疑問に思っているようです。

それで、先生。ライフプランニングについては、よく分かりましたが、それと、保険とどんな関係があるんですか?
それじゃ、説明していくよ。

にゅーもんに今、万が一のことがあったら、収入はどうなる?

そうですねー。そこは、やっぱり大きくダウンすると思います。
そうだね。
つまり、こういうことだと思うんだ↓

⑦万が一を考える

07万が一を考える

うわぁ!?なんか大変なことになりましたよ!!
だから、そんなに慌てないで、あくまでも例だし(2回目)、この収入を超えた部分が、どれくらいになるか把握することが、保険との関係でポイントになってくるんだよ。

つまり、こういうこと↓

 

⑧必要保障額の把握

08必要保障額の把握

この(う)黄色の斜線部分に対して、どんな対策があるのか?

まずは、公的年金があるし、一人亡くなったことで、生活費も下がるかもしれないし、住宅ローンを組んでいるのなら、団体信用生命保険で住居費がかからなくなるかもしれない。

そんな対策を考えて、それでも足りない場合には生命保険への加入を検討した方がいい。

なるほど。
それに、この必要保障額を明確にすることで、今、加入している保険が適正なのか判断することもできる。

もし、必要以上の保険に加入しているのなら、見直すことで家計も改善される。

ライフプランニングを受けるとそんなアドバイスもしてもらえるよ。

節約にも繋がりそうですね!今度はもっと真剣に相談に臨みます!
当たり前だ!

 

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まとめ

今回の記事では、イメージを持ってもらうために、数字の流れをだいぶザックリと簡略化して説明しましたが、実際のライフプランニングでは、もっと細かい数字の流れを設定することも可能です。

例えば、学費の面でも小学校から私立に通わせたいので、その支出を反映させたいとか、住宅ローンの繰り上げ返済をどのタイミングで行うのが効果的かなど、各家庭それぞれの目標を設定することができます。

そして、問題があればファイナンシャル・プランナーと一緒に解決していくわけです。

、、、、おや?にゅーもんが最後の最後で何かブーブー言い始めましたね。

なんでしょう?

でもさー。先生。所詮、見込みでしょう。その通りになる訳じゃないのに、やる意味あるんすかねー?ブーブー。
はぁ?にゅーもん。君ねー。今までの話、ちゃんと聞いてた?おバカか?

よし!わかった!ちょっと例を挙げて、おバカな君に説明しよう。

おバカってなんですか!?おバカって!?
はい。はい。
じゃー、聞くけど、にゅーもん家を企業とするなら、大黒柱の君は、社長だよね。
はい。そうだと思います。
どうせ、その通りにならないからって、社長が売上の計画も事業計画もなく経営している会社で君は働きたいか?

確かに、ライフプランニングは、見込みであって、必ずそうなるとは限らない、だからと言って、何の計画もなく、行き当たりばったりで進んで、果たしてどれだけの事が上手く行くんだろうか?

君も言っていたじゃないか、子どもの大学の費用については、先のことだからと真剣に考えられていないと、

じゃー、今から、計画的に準備するのと、近づいてきて慌てて準備するなら、君はどっちがいいんだ?

すみませんでした。やっぱり真剣に相談に臨みます。
当たり前だ!

 
少々、熱くなりすぎてしまいました(;^_^A

最期にライフプランニングを受ける具体的な方法を説明します。

 

ライフプランニングを受ける方法

日本FP協会の検索システムを活用してください。

有料で相談を受け付けているファイナンシャル・プランナーを探すことができます。

    なぜ有料の相談を受けるべきか?

顧客の情報に基づいた細やかなライフプランを作成することができ、改善や修正が必要な場合の対策も保険に限らず、金融、不動産、税など幅広いアドバイスを受けることができます。

保険ショップやファイナンシャル・プランナーが無料で行っているものは、あくまでも保険相談で、保険に則した簡単なキャッシュフロー表を提供しています。

無料相談での死亡や入院・手術のリスクへの対策はもちろん保険ですが、その他の対策も、基本的に保険です。

  • 老後の不安→個人年金
  • 学費の準備→学資保険

保険ショップ数社に電話を掛けて確認しました。

「簡単なキャッシュフロー表なら作れます」「住宅ローンの返済計画や資産運用を絡めた相談はやっていない」との回答でした。

    有料だからこそ価値がある。

有料と言っても、わずか数か月分の保険料で賄える額です。

不必要な保険に入って、無駄な保険料を支払い続けるリスクに比べれば、高くはないと思います。

一度、相談してキャッシュフロー表を作って、お金の流れに問題がないかどうか確認し、本当に保険が必要なのか確認しましょう。

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

ほけん道場講師。記事の他に、このブログに使われている、マンガやイラストを描いています。元国内生命保険会社のファイナンシャルプランナーです。平たく言えば元保険営業です。恐縮ながら、このブログで先生として登場させていただいています。ファイナンシャル・プランナーとして東京で活動していました。現在は地元である地方に移り住み、サイトの運営などをしております。元保険営業だからこそ分かる、保険のあんなことやこんなことを、お伝えできればと思っています。