こんにちは!ほけん道場講師のリョウです。
生命保険を検討する上で、死亡率って気になりますよね。
あまり考えたくないことですが、自分や配偶者が亡くなってしまう確率ってどのくらいなんだろう?
もし、とてつもなく確率の低いことであれば、生命保険に加入する必要はないんじゃないか?
そういう風に考えるのは、ものすごく自然なことだと思います。
今回は、平成29年簡易生命表から30歳の死亡確率を調べてみました。



30歳の死亡確率はどれくらい?
女性30歳~65歳の死亡確率は、約5.0%。
- 生命保険を検討するための結論
この記事での結論を先に言ってしまうと、
上記の確率が心配なら、加入すれば良いし、心配ないなら入らなければ良い。
当たり前のことですが、保険とは万が一のリスクを軽減するものです。
確率をどれくらいのリスクとして捉えるかは人それぞれ、心配があるなら生命保険に加入して、リスクの軽減を図るべき。
- その他の期間の死亡率
平成29年の簡易生命表によると、30歳男性が40歳までに死亡する確率は、約0.7%。50歳までに死亡する確率は約2.2%。60歳までに死亡する確率は約6.1%となり、
30歳女性が40歳までに死亡する確率は、約0.4%。50歳までに死亡する確率は約1.3%。60歳までに死亡する確率は約3.3%となります。
- 男性死亡率
- 30歳が40歳までに死亡する確率・・・約0.7%
- 30歳が50歳までに死亡する確率・・・約2.2%
- 30歳が60歳までに死亡する確率・・・約6.1%
- 女性死亡率
- 30歳が40歳までに死亡する確率・・・約0.4%
- 30歳が50歳までに死亡する確率・・・約1.3%
- 30歳が60歳までに死亡する確率・・・約3.3%
その年齢までの死亡確率とは、男女ともに、30歳時の生存数から40歳、50歳時とそれぞれの歳の生存数を引いて、その期間の死亡数を計算して、30歳時の生存数で割ったもの。
30歳男性の場合
30歳時の生存数99,025 - 40歳時の生存数98,340 = 10年間の死亡数685
10年間の死亡数685 ÷ 30歳時の生存数99,025 = 0.006917…
30歳男性が40歳まで亡くなる確率は、約0.7%
平成29年 簡易生命表(男)
死亡率→その年齢の時に死亡する確率
生存数→0歳を10万人として、その年齢まで生き残った人数(生存率としても読み取れる)
死亡数→0歳を10万人として、その年齢で亡くなった人数
年齢 | 死亡率 | 生存数 | 死亡数 |
0歳 | 0.00192 | 100,000 | 191 |
10歳 | 0.00007 | 99,697 | 7 |
20歳 | 0.00042 | 99,513 | 42 |
30歳 | 0.00055 | 99,025 | 55 |
40歳 | 0.00099 | 98,340 | 97 |
50歳 | 0.00254 | 96,846 | 246 |
60歳 | 0.00646 | 93,030 | 601 |
65歳 | 0.01072 | 89,383 | 958 |
70歳 | 0.01713 | 83,657 | 1,433 |
80歳 | 0.04681 | 63,517 | 2,973 |
90歳 | 0.15151 | 25,848 | 3,916 |
100歳 | 0.38743 | 1,521 | 589 |
平成29年 簡易生命表(女)
年齢 | 死亡率 | 生存数 | 死亡数 |
0歳 | 0.00179 | 100,000 | 179 |
10歳 | 0.00004 | 99,724 | 4 |
20歳 | 0.00018 | 99,633 | 18 |
30歳 | 0.00028 | 99,415 | 28 |
40歳 | 0.00058 | 99,035 | 57 |
50歳 | 0.00145 | 98,136 | 142 |
60歳 | 0.00294 | 96,139 | 282 |
65歳 | 0.00445 | 94,487 | 420 |
70歳 | 0.00705 | 88,088 | 1,026 |
80歳 | 0.02284 | 81,530 | 1,862 |
90歳 | 0.09452 | 50,152 | 4,740 |
100歳 | 0.30268 | 6,844 | 2,071 |
平成 29 年簡易生命表は、日本にいる日本人について、平成 29 年1年間の死亡状況が今後
変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年
生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表し
たものである。
厚生労働省 平成29年簡易生命表の概況
平成29年簡易生命表の概況>統計表>平成29年簡易生命表(男)・(女)
日本人の死因
悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患。
この3つの病気で日本人の死因の50%を超えています。
死因の上位3位にあることから「三大疾病」と呼ばれています。

- 第1位 悪性新生物(がん) 27.9%
- 第2位 心疾患 15.3%
- 第3位 脳血管疾患 8.2%
- 第4位 老衰 7.6%
- 第5位 肺炎 7.2%
- 第6位 不慮の事故 3.0%
三大疾病について詳しくは→【関連記事】三大疾病とは?
保険の検討において確率は大事ではない
前段でその確率が心配ないなら生命保険に加入しなくて良いと書いておきながら、心配を煽るような事を書きますが、
保険の検討において、確率は大事な情報ではない。
なぜなら、確率が0.01%つまり1/1000だとして、その1/1000にならないという確証や明確な根拠は実はない。
保険は、起こる確率は極めて低いが、起こってしまった場合に経済的に大打撃をくらってしまう。そんな事態の時にそのダメージを軽減する為にあります。
だから、保険の検討する上で、確率は大事な情報ではないということです。
- 保険の正解は一つじゃない
生命保険に明確な絶対的な正解はありません。
それぞれの家庭や個人の置かれた状況や考え方によって正解は変わります。
では、何を持って正解の判断をするのか、
それは、自分自身が納得できたかどうかです。
どんなリスクがあるのか?その確率はどのくらいなのか?そうなった時どんな損害があるのか?
で?自分はどうしたいのか?
数字や事実をしっかり整理整頓して、自分がどうしたいのか考えることが大事です。
納得できる保険選びをするためには、自分の考えを文章化すると割と簡単にできます。
保険で最高の答えを見つける方法は文系脳で考えること
納得できる保険選びをしていきましょう。