保険の相談に行きたいけど、提案された保険が良いものか判断する自信がない。と考えていませんか?
よく分からないけど、担当者も親身になってくれているし、まぁいいか。では後々思ってたのと違うなー。と損したと思う可能性が大きくなります。
この記事では下記の内容を解説します。
- 保険の相談に行く前に知っておくべきこと
- 他人任せにして損したと思う事を防ぐ
目次
保険の相談へ行く前の不安を解消【知っておきたい8つの事】

生命保険会社や保険ショップへ行けば優しく教えてもらえると思っていませんか?
それは幻想です。
無料相談の思惑は何でしょうか?
それは販売です。
販売が目的です。
知識も考えもなく相談に行くなんて本当に良いカモ。
そして、他人任せにして後悔するっていうのは、保険あるあるの一丁目一番地。
そんなの嫌ですよね。ちょっと勉強すれば避けられること。
漠然と無思考で保険相談へ行くのは絶対に辞めてください。
面倒くさいことですが、思い出してください。
保険は何百万円もする買い物です。
そんな高額の買い物をするのに売り手のいいようにされない為にも
この8つの事を知ってください。
- どんなリスクがあるか知る。
- リスクへの対策方法を知る。
- 公的医療保険を知る。
- 公的遺族年金を知る。
- どれくらい貯金できるか知る。【一番重要】
- インフレリスクを知る。
- どんな保険があるか知る。
- 生命保険が万能でないことを知る。
①どんなリスクがあるか知る。
生命保険が対応できるリスクを知りましょう。
人生には様々なリスクがありますが、全てのリスクに対して生命保険が対応できる訳ではありません。
失業した。詐欺にあった。浮気された。そういったリスクに対しては生命保険は役に立ちません。
生命保険が対応しているリスクを知ることで、自分自身が備えたいリスクに生命保険が対応しているのか分かります。
生命保険で備えられるリスクは大きく分けて4つです。
- 死亡リスク
- 病気やケガのリスク
- 介護のリスク
- 老後のリスク
この4つのリスクに対しどんな対策があるか考えていきます。
②リスクへの対策方法を知る。

リスクへの対策方法を知りましょう。
リスク対策=保険と考えている人も多いのではないでしょうか?
そんなことはありません。
すべてを保険でどうにかしようとすると莫大なコスト(保険料)が掛かってしまいます。
それでは保険料で生活が苦しくなるという本末転倒になことになってしまいます。
保険でリスクに備える前に出来る事があります。
- 回避(そんなことしない)
- 予防(そうならないようにする)
- 保有(そうなっても自分でなんとかする)
- 移転(そうなったら困るから保険に加入する)
リスク対策の優先順位で言えば保険は最後。
まずは先の3つ。で、どうにもならなければ保険ということを知りましょう。
③公的医療保険を知る。

公的医療保険がどういう内容なのか知りましょう。
病気やケガのリスクの備えとして、まず公的医療保険を最大限に活かすことを考えましょう。
公的医療保険を知ることで、病気やケガで入院したとしても、思ったより負担が大きくなければ、
民間の保険には頼らずに自己負担でどうにか出来るという選択肢も出てくると思います。
現役世代であれば医療費は3割負担。
その他にも「高額療養費制度」や「傷病手当金」といった
とても助かる制度がある。
ひと月の医療費の上限を超えた分は戻ってくるとか
サラリーマンであれば1年半給与の2/3がもらえるとか
まずは公的医療保険を最大限に活かすことを考えよう。
④公的遺族年金を知る。

万が一死亡した場合に支払われる公的年金があることを知りましょう。
皆さんが日頃、給料天引きなどで保険料を納めている年金保険は老後にもらえる老齢年金のためだけに存在している訳ではありません。
納めている方が亡くなったり、規定された障害状態になった場合などにも年金が支払われます。
公的年金を知ることで、残された家族が公的年金で十分に暮らせるかどうか判断することができます。
公的年金の名前は
「遺族基礎年金」
「遺族厚生年金」といいます。
サラリーマンや公務員などは両方もらえる
自営業者は「遺族基礎年金」のみ。
一般的なサラリーマン(夫)が亡くなって時、18歳未満の子1人なら
残された家族に年130~140万円程度の年金がある。
「遺族基礎年金」は子どもの人数によって年金額が決まってくる。
子どもがいなければ、もらえない。
「遺族厚生年金」はこれまで支払った保険料によって変わる。
妻と夫ではもらえる期間が違う。
毎年送られてくる“ねんきん定期便”を使って計算することができる。
公的遺族年金について詳しくはこちら
⑤どれくらい貯金できるか知る。【一番重要】

自分自身が現在、どれくらい貯金できるのかを把握しましょう。
保険は人生における資金計画をサポートするものです。
将来に向かって資金はなんにつけ必要です。
その資金を貯めていく過程で経済的な大打撃をくらった時に活躍するのが保険です。
自分自身の貯蓄能力を知ることで、将来設計が立てられ、それに伴うリスクへの対策も考えることができます。
月々いくら、年間にするといくら、
10年後、20年後にはどれくらい貯めることができそうか、
計算しましょう。
まったく貯められていない人は、保険うんぬんの前に貯蓄の努力をしましょう。
話はそれからです。
「貯められないから保険で用意しましょう。」は、順番が違います。
貯められないから保険でどうにかしようは間違いです。
まず、貯める習慣、能力があって話が進みます。リスク管理はその次です。
⑥インフレリスクを知る。

インフレリスクがあることを知りましょう。
お金の価値は変わります。
現在の価値が将来に渡って変わらないなんてことはありません。
インフレリスクを知ることで一生涯の保障が必要かどうか判断する基準ができます。
30年前の週刊少年ジャンプの価格を知っていますか?
190円です。現在の価格は260円。
価格は1.7倍になっています。
お金の価値が約1/2になったということです。
絶対じゃないけど、30年後、今の100万円は50万円の価値しかない可能性があります。
⑦どんな保険があるか知る。
いわゆる生命保険と呼ばれるものにどんなものがあるか知りましょう。
どういったものがあるか?どんなメリット・デメリットがあるのか?それを知ることで、相談する時に自分が必要な保険のイメージを相談する相手へ伝えることができます。
- 終身保険【死亡】貯蓄性あり
- 定期保険【死亡】
- 収入保障保険【死亡】
- 養老保険【死亡】貯蓄性あり
- 医療保険【病気・ケガ】
- がん保険【病気】
- 就業不能保険【病気・ケガ】
- 介護保険【老後】貯蓄性あり
- 個人年金保険【老後】貯蓄性あり
- 学資保険【死亡】貯蓄性あり
それぞれの保険について詳しくはこちら【保険の種類】
⑧生命保険が万能でないことを知る。
生命保険が万能でないことを知りましょう。
生命保険に出来る事を知ることで、本当に必要な保険をしっかりと考えることができます。
保険は万が一のとき経済的損害を“ゼロ”にすることはできません。
軽減するものです。
遠い将来のために用意したものであっても、お金の価値が変わらないとは言い切れません。20年後、30年後に予定していた価値が必ず受け取れるとは限りません。
保険は万能ではないことを知りましょう。
保険を他人任せにして損したと思わないために
保険に加入する時ほとんどの場合、生命保険会社や保険ショップの担当者との対面(会って)の加入になります。
相談する相手が販売する立場でもあるので、相手が自身の利益を優先させないとは言い切れません。
なんの知識も考えもなく相談に行けば、相手のペースで話が進み、
説明を聞いた時は良い保険だと思ったんだけどなー、、、あれ?なんでこの保険入ったんだっけ?意味あるのかなー?損しているんじゃないのかなー?と疑心暗鬼になる可能性があります。
いや、ここは強めに言いますね。
必ず疑心暗鬼になります!
ほんの少し保険の勉強をしよう
保険の相談に行く前には、保険の勉強をしましょう。
面倒くさいことだとは思いますが、何百万円の買い物をするための労力としてはほんの少しです。
ほんの少し勉強することで保険に対する判断基準を手に入れることができます。
自分自身で良い保険、悪い保険を判断することができるはずです。
保険は本当に難しいものです。十人いれば十人の答えがあります。
民間の生命保険会社には加入しない。これも立派な正解です。
ただ、それを判断するにしても漠然とではなく、こういう考えや戦略のもと、この答えにしたという基準があるのとないのとではまったく結果は違います。
自分自身で判断できる保険の知識を身につけるため、ほんの少し保険の勉強をしましょう。
具体的な入るべき保険
十人いれば十人の答えがあると書きましたが、なんのとっかかりもないとイメージが湧かないと思うので、あくまで管理人の私的見解、自分だったらこの保険に入るというのをお話しします。
- がん保険
- 収入保障保険
- 就業不能保険
入る保険はこの3つで十分だと思っています。
私は自営業なので、就業不能保険も必要かと思いますが、もしサラリーマンだったら傷病手当金があるので入りません。
医療保険には入らない
日本でもっとも売れている保険と言われる医療保険には入りません。
心筋梗塞や脳卒中など長期入院を心配する人もいると思いますが、そもそもこの2つの病気については予防できると考えています。
タバコも吸っていませんし、お酒も年に数回、趣味はマラソンです。
この2つの病気を心配してコスト(保険料)を掛けるよりも予防に努める方が私にはしっくりきます。
あと、そもそも医療保険には1入院の限度日数があるので、長期の入院の備えとして疑問があります。
将来、国の医療制度が継続されるか不安という人もいますが、国の医療制度が崩壊しているのに民間の医療保険が無事という状況もイメージできません。
がんについては、どんなに予防していてもなる人はなる。という印象なのでがん保険には入ります。
保険でお金は貯めない
保険でお金も貯めません。お金の自由度(いつでも引き出せる)がないし、そもそも増えないから保険でお金はためません。
という事で、終身保険、養老保険、介護保険、個人年金保険、学資保険は検討する商品の候補にはなりません。
まとめ
今は、自分自身でしっかり考えて行動する時代です。
保険もみんなが入っているからとか、おススメのものでという時代ではありません。
プロに相談しないといけない部分もあります。
必要保障額(亡くなった時に残された家族が必要とするお金)の試算だったり、キャッシュフロー表(将来の資金計画)の作成など、利用できる部分はおおいに利用しましょう。
ただ、無思考で保険相談へ行き、加入するのは絶対に辞めてください。
生命保険で後悔しないために、ほんの少し保険の勉強をしましょう。